腸内で水素を発生させる食品/水素水は意味がないのか

腸内細菌によって、水素が腸内で作り出されている
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日経のこちらのサイトを参考にしています。

東邦大学医療センター大森病院総合診療科(東京・大田)の瓜田純久教授によれば、【腸内にたまるガス】のもとは大きく2つあります。

・口から飲み込んだ空気に含まれる「窒素ガス」          半分
・腸内細菌が作る「水素ガス」「二酸化炭素」「メタンガス」など  半分

この腸内の中にあるガスのうち、「水素ガス」は抗酸化力があるとされています。
水素水や水素サプリなどで摂取するイメージであった「水素」ですが、腸内細菌によって普段の食べ物から、日常的に体内で作り出されているのです。

 

腸内で水素を発生させる「FODMAP(フォドマップ)食」

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FODMAPは、「発酵性のオリゴ糖」「二糖類」「単糖類」「ポリオール類」という糖質の種類を表し、それらを多く含んだ食品のことをいいます。
このFODMAP食を食べると、腸内で水素が多く発生するとされています。

糖質が大腸まで運ばれると腸内細菌のエサになり、多量の「水素ガス」が発生して、おなかの張りやおならが増えます。
症状の強さは、腸内細菌の種類や腸の伸びやすさなどの体質で個人差があるようです。
お腹を壊しやすい人がいるのは、その証拠ですね。

そういったお腹の張りで腹痛がしたり、おならが増えるなどは改善したい症状です。
一方で、原因となりうる水素ガスは「抗酸化力がある」と言われており、悪い面ばかりではありません。

瓜田純久教授によれば、「ガスがよく出る人の方が心筋梗塞や脳梗塞の発症が少ないという報告があり、腸内で発生した水素ガスが、体に害のある活性酸素を消去してくれるのではないかと考えられる」と述べています。
言い換えれば、腸が過敏で腹痛がひどくならない程度に、このFODMAP食を積極的に食べるようにすると、健康や美容に効果的と言えます。

 

下記、FODMAP食を紹介します。

 

【1】小麦、大麦、うどん、ラーメン、パスタ

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【2】玉ねぎ、にんにく、ネギ

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【3】牛乳、ヨーグルト

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【4】納豆、キムチなど発酵食品

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【5】リンゴ、柿、スイカ

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【6】キシリトール

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腸内で水素が作られない人もいる

※協同乳業公式サイトより引用

一方で、腸内環境は人によって違うため、水素が作られる量は個人差があります。

農協牛乳で有名な協同乳業株式会社は、公式サイトで「牛乳に含まれる乳糖は、大腸まで届くと腸内細菌に利用され水素ガスが産生されることが知られていました。
しかし、牛乳を飲んでも、小腸内で乳糖が消化・吸収され大腸に届かない方、乳糖を利用できない腸内フローラを保有している方は水素ガスが産生されません。」と述べています。

特定の腸内細菌を保有していない人の場合、FODMAP食である牛乳をとっても水素ガスが発生しないということです。
FODMAP食を食べれば、全員が水素が作られるわけでないのですね。

 

おならには水素が入っているため、我慢したほうがいいのか

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また、おならに水素ガスが入っているとすれば、おならを出すことを我慢して体内に水素ガスをためておく方が、水素の効果を得ることができると考える人もいるのではないでしょうか。
これに関しては、日本医科大学の太田成男教授が下記の本で否定されています。


ここまでわかった 水素水最新Q&A 続・水素水とサビない身体 [ 太田 成男 ]

 

結論、おならは我慢することは身体にとても悪いため、すぐ出した方がいいです。
おならの中には、発がん性がある有毒物質が多く含まれているそうです。

我慢をすると、体内で有毒物質が吸収され、悪玉菌が発生するという悪循環に陥るそうですので、おならを我慢することはおすすめしません。
また、高たんぱくで高脂肪の食事を摂ると、おならの悪臭の原因につながるそうですので、そういった食事を控えると、おならの臭いは軽減されるそうです。

 

腸内で水素が発生するなら、「水素水」を飲む意味があるのか

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そう考えると、水素水を摂る意味があるのか、疑問に思えてきませんか?
しかも、牛乳を飲んだときに腸内で発生する水素量のほうが、水素水よりも多いといわれています。
なおさら、水素水を含め、水素商品を摂る意味がないと思ってしまいます。

これに対し、先ほどの太田教授の本によれば、腸内で発生する水素と、水素水などで摂取する水素の違いについて解説しています。

 

腸内細菌の水素よりも、水素水の水素のほうが「炎症抑制効果が強い」

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腸内細菌が発生させた水素のほうが、水素水の水素量よりも多いといわれています。
しかし、この水素量と効果は必ずしも比例しないことが動物実験によって分かっています。

腸内細菌から発生させた水素にも、炎症抑制効果がありましたが、水素水の方がこの効果が強くみられました。
ですので、腸内細菌の水素も効果はあるのですが、水素水の方が水素の効果が強いようです。

 

腸内細菌の水素は、パーキンソン病予防などの脳神経への作用はしない

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水素水は飲むとまず胃に入ります。
そして、胃からグレリンというホルモンが発生し、脳へ届き、脳神経を守ってくれる作用があります。

しかし、腸で発生させた水素はほぼ胃へ届かず、脳神経への作用を及ぼさないことが分かっています。
脳神経を守ってくれると、パーキンソン病の予防や改善に効果があります。
水素吸入器での水素ガスの摂取や、水素サプリのほうが、水素水よりも水素量が何倍も高いのですが、胃で吸収されるという特徴をもつ「水素水」のほうが効果がみられます。

ですが、水素吸入器であれば長期的に使用すれば、効果が見られるという研究結果も発表されています。
(名古屋大学の論文タイトル:<水素水の飲用と断続した水素ガスの吸入はラットのパーキンソン病を抑制するが、ラクチュオース(腸内細菌が水素を発生させる際のエサとなる糖のこと)や継続した水素ガスの吸入では効果がない>)

腸内で発生した水素が脳神経に作用しないという研究結果は、千葉大学と九州大学が共同研究し発表しています。
また、パーキンソン病と水素の効果については、下記の記事でも紹介しています。

 

 

さいごに

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水素と言えば、「空気中にあるもの」「水素水」というイメージが強いですが、腸内でも作られていることは少し意外ではないでしょうか。
人間の身体はよくできているな、と感心です。
腸内でも水素を発生させられるよう、FODMAP食を積極的にとりたいと思いました。

また、水素水だからこそ発生する「グレリン」の効果は、脳にいい影響を及ぼしています。
摂取の仕方も違うと、同じ水素であっても効果に違いがあるとはすごいですね。
自分に合う、水素の接種方法を見つけることができれば幸いです。

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